05586-190804 海外神社跡地写真展『「帝国日本」の残影』を拝見しました
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横浜市民ギャラリーで開催されている海外神社跡地写真展『「帝国日本」の残影』 を拝見して来ました。
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来館者多数。
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旧日本軍が建てた海外にある神社約200か所を14年にわたって4×5フィルムで撮影した労作。
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4×5インチとは、約10.16 × 12.7 cm。
一般的な35mmフィルムが 2.4 × 3.6 cmなので、面積比で実に15倍近く大きいサイズのフィルムです。
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画質を追求して4×5フィルムを使っているとのこと。
35mmフィルムに比べ、圧倒的に情報量が多い。
来館者も一つ一つの写真を食い入るように見ています。
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こうした歴史的資料を撮影する場合、35mmフィルムより4×5版のフィルムという選択は妥当です。細部まで詳細に描写されています。
ではデジタルだとどうでしょう。
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shio.iconならFoveonセンサーで撮影します。
フィルムの時代であればフィルムのサイズが重要でしたが、現代のデジタルカメラではセンサーの原理の相違が大切です。ベイヤーセンサーよりFoveonセンサーを選択するするのが妥当、と考えます。
ベイヤーセンサーは1層構造。平面状に並ぶ各画素に各色のカラーフィルタをかぶせて色情報を得ます。だから例えば赤フィルタをつけた画素に届いた緑や青の要素は取得できません。そこで周囲の画素からの情報を融通しあって色を再構成していきます。デジタルカメラで撮影した写真が絵の具を塗ったように感じられるのはそんな理由。
一方Foveonセンサーは3層構造。多層構造のフィルムに似て、赤、青、緑の各感光層を持っており、レンズから入った光から全色、取得できます。まさに総天然色。周囲の画素から情報を融通しあう必要もないので、解像度も高い。
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この展示を拝見して、こんなにもたくさんの「海外神社」があることを初めて知りました。展示に付された解説から、さらに詳しいことを知りたくなります。
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そして現地に自分で行ってみたくなります。是非ともFoveonで撮影したい。
海外神社を巡る旅、魅力的に思えて来ました。
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この写真展を企画した神奈川大学非文字資料研究センターによって「海外神社のデータベース」が公開されています。
海外に行くときにこのデータベースを見て、近くに海外神社がある時には是非とも訪れてみようと思います。新たな視点を教えていただいて、ありがたい写真展でした。
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